山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2019-08-27から1日間の記事一覧

【詩】「記憶」

「記憶」 記憶の中の豊橋駅は、 脳の右側でしか再現されずそれは 古代都市のような階段を持ち床はいつも 水で濡れている 階段の右側はガラスのウィンドウがあってそこに 人形が縦横に置かれて 上っていく者を見つめている 痰ツボをはじめて知った さらに右へ…

『イソップの思うツボ 』──和製タランティーノ、上田慎一郎(★★★★★)

『イソップの思うツボ』( 上田慎一郎 中泉裕矢 浅沼直也監督、2019) 年)上田慎一郎 中泉裕矢 浅沼直也 私はかねがね、日本映画が世界レベルで勝負をかけるには、ハリウッドのまねは不可能、異国シュミを売るのは古すぎ、素人まるだしシュールな映画はお手…