山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2019-11-07から1日間の記事一覧

『オーガ(ニ)ズム 』 ──純文学長編は、プルーストで終わっている。

『オーガ(ニ)ズム』(阿部 和重 著、2019年9月26日、文藝春秋 刊) すぐに、トマス・ピンチョンを思わせる作りなれど、冒頭登場人物図を見ただけでうんざり。たしかに、著者はピンチョンの影響下にあるかもしれないが、それにしては、規模、筆力、などがいか…