山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2014-07-13から1日間の記事一覧

『明治の表象空間』──「表象」という名のエントロピー

『明治の表象空間』松浦寿輝著(新潮社、2014年5月刊) 結局、「フランス文学者」の「明治」なのである。第1部「権力と言説」の、警察関係資料の詳細なデータ援用は、それなりに何かかたちにしてくれるのだろうかと期待するが、やがてそれは、総花的かつ断片…

『明治の表象空間』──「表象」という名のエントロピー

『明治の表象空間』松浦寿輝著(新潮社、2014年5月刊) 結局、「フランス文学者」の「明治」なのである。第1部「権力と言説」の、警察関係資料の詳細なデータ援用は、それなりに何かかたちにしてくれるのだろうかと期待するが、やがてそれは、総花的かつ断片…