2019-10-17 【詩】「蜜色のさよなら」 「蜜色のさよなら」 「詩人は通過していくところの痕跡を残すべきで、証拠はいらない。痕跡だけが夢見させる」(ルネ・シャール『庭の仲間たち』より) 痕跡……なにより弾痕ハードボイルドは「桃色のさよなら」カフカは「霧色のさよなら」ミンガスも「霧色のさよなら」二重スパイの小説は読み飽きていまはPを葬りことを考えているヤルタの夜明け20世紀はこの地で作られたルーズベルト、チャーチル、スターリンが百韻を踏んだ土地チェーホフの別荘のあった保養地さよならなんて匂やかな言葉、そうあなたに贈るのは蜜色のさよなら