山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

ネット的公平に関する私見

 
 ネットのよいところは、「人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」のはずだったが、どうも、「局所的ヒエラルキー」を、ネット上にも形成したがる人々がいる。なんの根拠で威張っているのか知らないが、とにかく「威張りのエクリチュール」が、小心者を萎縮させる。また、謙虚な人が下でに出ると、よけいにいい気になってつけあがる。
ちょっとした好奇心から、まあ、世間では多少名の知れた「作家」「詩人」「評論家」などの方々と、FaceBookの「友だち」になってもみたが、「オレは有名人オーラ」が結構出ていて、サービスされる一方で、他人にサービスしようとしない。

 20年ネットをやってきて、多少なりと接触したり、書かれたコメントなどを読んだりした「有名人」で、人格者と思ったのは、推理作家の我孫子武丸氏ただひとりで、あと、ネット的公平を実践していると思ったのは、偏執的傾向にはあるが(笑)、「作家」(?)の小谷野敦氏のみだ。
あと、どこか「エラソーな」ムードを漂わせている。まあ、世間に名前が知れ、それなりの仕事をしている人ならともなく、「タダのおばちゃん」でそういう御仁を見かけると、いくら「政治活動してます」とか、「俳句に造詣が深いです」と、言われてもね~。百害あって一利なしの、存在ですわ、私にとっては。