山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

冥福など祈るな!

 他人の訃報に接すると、判で押したように、あるいは、テレビのコメンテーターのように、「ご冥福を祈ります」という人がいるが、今回の事件の場合、こんな殺され方をして、冥福などになれますか?
 こういう事件をきっかけに、「大東亜戦争」のように、日本人が一致団結して、敵に向かう、そういう図が出てきては困るのです。また、そんな戦い方など通用しないのです。というのは、イスラム国という「テロ集団」は、がん細胞のように、ネット社会を「転移」するのです。つまり、先に行動(テロ行動)があって、のちに、「イスラム国」が「認知する」という動きもあり得、それが増殖していくのです。
 こういう時は、ひとりひとりが何が大事なのか、じっくり考えるよりほかないと思いますが。