山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

「お気持ちの表明」を見て

……たしかに、1989年暮れを考えたら、署名というのをなんと言っていたか忘れたが、病気が治るのを祈願するような署名者の列、「下血何ミリ」などの報告などなどで、ものものしかった……そんななか、同人誌に発表した小説を認めてくれて、今度は、生原稿を送ってくれと言われて何度か送ったら、ある作がやっと認められて文芸誌に掲載されることが決まって、それは「新年号」で、スター作家ばかりであったが、そのなかに混じって、「デビュー作」が載ったんです。編集者からは聞かなかったけど、あとで、その当時の予告宣伝のようなものを見たら、井上ひさし氏の名前が新年号にあったけど、実際には載ってなかったので、氏の代わりだと思いました。「遅筆堂」に感謝(笑)!の年……それが、1989年、実質昭和の終わりの年だった……てなことを、「お気持ちの表明」で思い出した。皇室に生まれなくてよかったな~。ちなみに、「最も重要な宗教的行事」は、戦争ではなく、天皇がたった一人でかしこどころに籠もって、代々伝わる、誰も知らない神事を行う、新嘗祭だろう。これも高齢だときついでしょうね。

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(写真は2014年の8月末に訪れた、北スペインの森。本文とは無関係です)

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