2019-04-19 【詩】「宣長の余白」 文学 #詩 「宣長の余白」 紫文要領は余白こそうつくし 式部という亡霊のあれこれ ためつすがめつ 脱稿してうすきいろの 紙に染むは時をへだてた 墨のにおい ひとつに源氏物語の小琴 つま弾いてたそがれる 幹空洞 その余白によって はげしく読まれていくものがある 激しく恋しすぎて 失神しました と、 ラファイエット夫人でもない人妻が、 上品なパースを握りしめたまま 汗拭く ここは、 ノートルダム大聖堂。