山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

【詩】「捨てるもの」

「捨てるもの」

まず、
それから
寄ってられない
柳田国男は捨てない
ヘーゲルはとうに捨て
たぶん
カントにも寄ってられないだろう
ゲーテはかなたで
なれど
いずれ
捨てることになるだろう
さういふ
枝葉に
かかずらわっていたら、
おのれの
思考を深められない
ショーペンハウエルとかいう哲学者が言ったそうではないか、
それらは、所詮、他人の思考にすぎないと、
借りているということを認識しなければ
ね。
そこの
ヲジサン、ヲバサン。


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