山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2014-10-04から1日間の記事一覧

伊藤比呂美著『女の一生』──「『女』それは、オワコンではあるが……」と、ボーヴォワールは1949年に……(★★)

『女の一生』(伊藤比呂美著、岩波新書、2014年9月刊) 「女」というテーマはすでに「オワコン」(「終わったコンテンツ」)ではあるがという含意で書き始めている『Le deuxieme sexe』が出たのが1949年である。以来本書は、フェミニスト思想のバイブルのよ…