山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2015-08-21から1日間の記事一覧

原作『決定版 日本のいちばん長い日』──右傾化を助長する危険な本(★★)

(映画ではなく、原作の方であります)『決定版 日本のいちばん長い日』(半藤一利著、文春文庫、2006年刊) 本書は、昭和40年(1965年)に刊行されたが、当時は、大宅壮一「編」となっていた。「編」であるかぎりは、フィクションではなく、氏が書いたので…

映画『日本のいちばん長い日』──曖昧な日本の、作者、監督、俳優たち(★★)

『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督、2015年) 第2次世界大戦とは、帝国主義国と帝国主義国が世界中の弱小国家を呑み込みながら、裏切りを繰り返した「仁義なき戦い」である。ポツダム宣言とは、「反ファシズム国家」の、米、英、中国の首脳が、日本に…

原作『決定版 日本のいちばん長い日』──右傾化を助長する危険な本(★★)

(映画ではなく、原作の方であります) 『決定版 日本のいちばん長い日』(半藤一利著、文春文庫、2006年刊) 本書は、昭和40年(1965年)に刊行されたが、当時は、大宅壮一「編」となっていた。「編」であるかぎりは、フィクションではなく、氏が書いたので…