山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

2017-03-23から1日間の記事一覧

【詩】「トゥルー・グリット」

「トゥルー・グリット」 母は、33歳ぐらいから74歳ぐらいまで、 くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も くる日も、 工場で、正社員、のちに熟練工として働いてきた。 3人の子どもの授業参観日の日には早退けし…

【詩】「生きる喜び」

「生きる喜び」 小学校から帰ってくるとき、わが家が見えると、ひときわ貧しさが目立って、それはトタン屋根だったから、恥ずかしくて、たまに、違う町内の同級生がくっついて来ることがあると、自分の家を見せまいとして、違う道を帰ったものだ。 周囲の家…

【詩】「生きる喜び」

「生きる喜び」 小学校から帰ってくるとき、わが家が見えると、ひときわ貧しさが目立って、それはトタン屋根だったから、恥ずかしくて、たまに、違う町内の同級生がくっついて来ることがあると、自分の家を見せまいとして、違う道を帰ったものだ。 周囲の家…

『ラビング 愛という名前のふたり』──あたりまえな願いへの静かな戦い(★★★★★)

『ラビング 愛という名前のふたり』( ジェフ・ニコルズ監督、2016年、原題『LOVING』) なにも60年前のアメリカの、理不尽な人種政策を、ことさらながら描くこともあるまいと思う向きもあるかもしれない。しかし、これが、少なくとも30年前なら、もっともの…

『ラビング 愛という名前のふたり』──あたりまえな願いへの静かな戦い(★★★★★)

『ラビング 愛という名前のふたり』( ジェフ・ニコルズ監督、2016年、原題『LOVING』) なにも60年前のアメリカの、理不尽な人種政策を、ことさらながら描くこともあるまいと思う向きもあるかもしれない。しかし、これが、少なくとも30年前なら、もっともの…