詩人の声
「詩人の声」
T.S.エリオット自身が自作(たとえば「荒地」を読んでいるもの──とつとつとして、感情を入れてなくて、ただ文章を読んでる感じ。
BBCの俳優、ポール・スコフィールドが、エリオットの作品を読んでいるもの──さすがプロらしく。エリオットよりもエリオットの世界を再現している。感情も「適度」に、ニュアンス程度に入れている。
エズラ・パウンド──自作の「カント」シリーズを読んでいるが、まさに自分に酔っている感じで、抑揚つけすぎ、すきになれず、あまり聴かない(笑)。
フランスの詩人たち(ポール・エリュアールなど)──やはり、抑揚つけ、感情も入れて、芝居のように朗読。
ロバート・ローウェル──ちょっとバーかなんかで読んでる感じ。
W.H.オーデン──地味で、記憶に残ってない(笑)。
(問題は、「読み方」よりも、「内容」である。作品がよくないと、いくら朗読がりっぱでも、「仏作って魂いれず」になる)