山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』──勝間氏の性格が如実に出た本(★★★)

『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』(勝間和代著、2016年4月、文藝春秋社刊)

 このテの本は、もうピークを過ぎた感があり、パクり合いが激しい(笑)。かつては、近藤典子氏などの、とにかくあるものをなんでも「収納」であったものが、今は、「いかに捨てるか」にポイントが移ってきている。モノを減らすのはわかっているが、それを、どういう説得力で捨てる決意をさせてくれるか、だが、本書は、プログラミングをされていた勝間氏ならではの、論理性、がさつ性(笑)、で、とりあえず、捨てさせてくれる。
 しかし、その後がいけませんな(笑)。せっかくすっきりした空間に、またまた、「便利グッズ」(おそうじロボットや、高性能調理器具など)を買い入れている。まあ、金があるからこうなるのか。一般庶民はあまり参考にならないが、彼女の有名人でありながら、セレブ生活と庶民生活の真ん中あたりに生活しているらしい様子がよく出ておもしろい。それなりにタメになる記述もある。
 しかし、ほんとうに「断捨離」(なんでも、山下ひでこさんて方の、「特許」だそうな(笑))したい人は、『奇跡の3日間片づけ』(正確ではないかも、手元にないので、著者名も失念、失礼)という本の方をオススメします。
 それにしても、勝間和代氏、この頃影をひそめているなと思ったら、「断捨離本」で復活ですか(笑)。文藝春秋刊だからといって、信頼性はどーかな、です。


(メンドーなので、写真なし(笑))