山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

【詩】「花宴(はなのえん)」

「花宴(はなのえん)」

恋はスパークリングワインみたいにこころを酔わせるわ
女は朧月みたいに姿をくらませる
おいらは二十歳になって外来のダンスだわ、どうせ
義母は息子をまだ恋している
息子は義母を慕いつつもべつの女を探す
変わらないのは鶯
ホーホケキョっと
詩のなかでも鳴き続ける、だから、最後のナニだけはおいらの、
ためにとっといておくれよ。
だーけーどー、権力の地獄絵、ぼうや
今夜は帰っておやすみ
  梓弓いるさの山にまどふ哉ほのみし月のかげや見ゆると
  心いる方ならませば弓張りの月なき空にまよはましやは


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