山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

【詩】「Je ne sais pas」

「Je ne sais pas」

ミシェル・フーコーが、カント資料館の館長としてジュネーブだったかに飛ぶ際、遺言状を書いた。生前開けるべからず。死して、その遺言状を開けたら、

わが著作すべて破棄すべし。

わわわ……こまったなー……周囲の人々。
つまり、それは、

守られなかった。

禿げをさらに剃髪してから髪の問題から解放された。
男を愛して女の問題から解放された。すきな詩人は当然ながら、


夢の自立を歌っているからサ。すべては、

文献学。ヒロローゲンというそうな、ドイツ語で?

遺品の中から、鞭だったか鎖だったかが見つかって、昔「すばる文学賞」を取ったアナウンサーあがりの作家、松本侑子は、
「ふるえたわ、おぞましくて」みたいなことを言っていた。この作家、いまは、どーしたんでしょーかねー?
友だちの編集者が担当してましたんで、彼が印刷してよこした私の原稿の直しの裏側が、松本侑子氏の「赤毛のアン」?だったかの、翻訳が印刷してありました。なんの関係もない私ですが、フーコーというと、なぜかこの人のことを思い出してしまうんです。なにに書いてあったのだろう? 媒体は忘れてしまったけど。

フーコーは、カントより入る。のち、SMプレイ。
いいじゃん、べつに。プレイなんだから。

Je ne sais pas. Je ne sais pas. Je ne connais pas. Je ne comprends pas. Tous sont "Je ne sais pas".

「やがて人間は終わる」

フーコーより愛を込めて。

Je ne sais pas.


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