2019-08-25 【詩】「詩法」 文学 #詩 「詩法」 ヴァレリーのいない遠州では蛇も 粗描されない詩法の数に戸惑うばかりだ だがそれは当然だった記憶のために詩が 必要だった韻文は筆記と同等で 残る 鏡の中に見るは遠州の祖母の眼 オオサという食料品店の娘だった そうな山奥の食料品店すなわち いいとこの出その娘が籠を背負って 茶摘みユキノシタにも天使は棲んでなくて けれどトルゥバドゥール探す者は 訪ねて来る牛も寝ている早朝 ロシアの村にどこか 似てますねアマガエルが耳打ちするのだった