山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

【詩】「デーモン小暮カヴァー『Never』、あるいは、廣野」

デーモン小暮カヴァー『Never』、あるいは、廣野」

傷つき壊れた時が
強く「なる」チャンス「だから」
ココロを閉ざさない「で」
くりかえし「ドア」
叩いて
さあ ねばぬばねばねば
IF」愛さなければ
ねばねばねばねば FLY
実は親孝行だという
白塗り悪の大魔王デーモン小暮
GIRLS'ROCKを歌う
HAKURAI
よいナ
かういふ悪魔が
ガールを鼓舞するロックを
歌ってくれるのワね
You can brew ?
このbrewbrow
聞こえるガナ

雲雀たつあら野におふる姫ゆりのなににつくともなき心かな  西行

芭蕉七部集『あら野』上下は、発句集、員外は連句集なり。

『冬の日』『春の日』の華美優美空想から逃れ、荒野へ
傷つき壊れた時が
強くなる
チャンスだから

だから、聖ヒエロニムスも
荒野へ!
石で身体を打ったって……あの
宗派?

下ゝの下(げげのげ)の客といはれん花の宿  越人

それは「なかなか帰らない客」のことで、
花のなかだもんね、
ということになる

月花もなくて酒のむひとり哉  芭蕉

花なんていらん月なんていらん
ねばねばねばねば
強くなる
チャンスだから

You can fly!


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