山下晴代の「積ん読亭日常」

まっとうな本を読んでいく。

しかしながら、日本は政党政治なんで、

いつも通り、日本共産党に入れましたよ。埼玉で21年ぶりに議席獲得は、めでたい。

山本太郎なのかもしれない症候群

山本太郎なのかもしれない症候群。

山葡萄色のプルースト

山葡萄色のプルースト、と、山葡萄色のらくがき。

山葡萄という名のインク

山葡萄という名のインク。

大濠公園のひまわり

福岡大濠公園で、ボランティア市民によって育てられているひまわり。

一等国、フランス

一等国、フランス。 「パリのパサージュの多くは、一八二二年以降の一五年間に作られた。パサージュが登場するための第一条件は織物取引の隆盛である。流行品店(マガザン・ド・ヌヴォテ)、つまり大量の在庫品を備えた初期の店舗が登場し始める。これは百貨…

【詩】「地獄でのひと季節」

「地獄でのひと季節」 Jadis, si je me souviens bien, ma vie ?tait un festin o? s'ouvraient tous les c?urs, o? tous les vins coulaient. かつて、もしぼくの記憶が確かなら、ぼくの生活は心という心が開かれ、葡萄酒という葡萄酒が流れ出る饗宴だった…

『新聞記者』──安倍という言葉を出さなければ絵に描いた餅(★★★)

『新聞記者』 ( 藤井道人監督、2019年) すでにマスコミで報道された、国民の誰もが知っている「スキャンダル」に想像を加え、官僚の世界を描きながら、暗にその陰には政府があり、それは「上」という言葉で表現されているのみである。 題名通り、新聞記者…

【詩】「Fahrenheit 451、あるいは、突然トリュフォーのごとく」

「Fahrenheit 451、あるいは、突然トリュフォーのごとく」 まるで驟雨のように 駆け去っていく 雨の予報 天は一滴の雨も恵むつもりはないようだ Fahrenheit 451 つまり摂氏約233度まで 待たなければ 紙は燃えない 渇いているのは 愛 何への? ひと? 本? 記…

『ゴールデン・リバー』──センスよければすべてよし?(笑)(★★★★)(ネタバレ)

『ゴールデン・リバー 』(ジャック・オーディアール監督、2018年、原題『THE SISTERS BROTHERS』) あのひと、ルトガー・ハウアーに似てるという場面(今から考えると、どういう場面だったか、思い出せない(笑))があり、出演者をYahoo!映画で見ると、や…

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』──ジェイク・ギレンホールの映画でした(★★★★★)

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 』(ジョン・ワッツ監督、2019年、原題『SPIDER-MAN: FAR FROM HOME』) いやー、ジェイク見たさに行って、「案内」には名前がちっこくしか出てないので、ほんとうに出るのか心配してましたが(笑)、どうも「わざ…

【詩】「Char、そして雨」

「Char、そして雨」 Hypnos saisit l'hiver et le v?tit de granit. L'hiver se fit sommeil et Hypnos devint feu. La suite appartient aux hommes.* ヒュプノスは冬を捕まえ冷たい花崗岩の服を着せた。 冬は眠くなりヒュプノスは火になった。そして彼らは…

【詩】「花びらとしての物語」

「花びらとしての物語」 クロード・シモン『アカシア』のページを開けば、T.S.エリオットの『四つの四重奏曲』からの詩篇が引いてある、 現在も過去も未来のなかに現前し、 未来は過去のなかに含まれるという意味の行 そして目次は、12章をローマ数字で示し…

ハチミツの表示からクロード・シモン『アカシア』を思い出す。

ミシェル・フーコーの「新しいテーマ」は、「人間はなにでできているか」であった。「なにで」? とりあえず、ひとりの人間の内面は、その人間が収拾した「情報」と、彼が発信する「表現」、などでできている(当然、それだけではなく、それこそ、分析が必要…

『パピヨン』──リメイクというよりリニューアル(★★★★★)

『パピヨン』( マイケル・ノアー監督、2017年、原題『PAPILLON』) 1973年作『パピヨン』を観ていなかったので、Amazonレンタルで前日に観て、本作に望んだ。オリジナルは2時間30分の長尺。リメイク版は、20分ほど短縮して、まさに、「余分だなー」と思える…

【詩】「フーコー最後の問い」

「フーコー最後の問い」 1984年に死んだ、ミシェル・フーコーが 1982年10月にアメリカのヴァーモント州のヴァーリントンに3週間滞在し ヴァーモント大学でテーマを掲げ、学生や教授たちと研究を共有した、そのテーマに関する講義が、彼の、まさに人生におけ…

【詩】「重力/虹」

「重力/虹」 もののとらえ方は外部から だけでなく内部から もあることは ベルクソンが長い間 研究して示した たいていのひとは外部だけを 描写する。それを 存在だと信じる 闇のなかをゆく 列車 ずっと高いところにガラスの 天井があって いまにも 崩れそう…

【写真】「誇り高き野良の肖像」

「誇り高き野良の肖像」 (iPhone X)

『主戦場』──妖怪大図鑑(★★★★★)

『主戦場 』( ミキ・デザキ監督、2018年、原題『SHUSENJO: THE MAIN BATTLEGROUND OF THE COMFORT WOMEN ISSUE』) 「ヨーロッパに一匹の妖怪が徘徊している。コミュニズムという妖怪が」 と、マルクスは、『コミュニスト宣言』(1848年『共産党宣言』とい…

【写真】「温かな台所と夜の庭」

【写真】「温かな台所と夜の庭」 (ニコンV1ミラーレス)

【詩】「死んでいくあなたへ」

「死んでいくあなたへ」 たぶん、あなたは、 死んでいく。十分に理解し合えたとはいえず、十分に楽しい時を過ごしたとはいえず、見つめあって微笑み合い、満足した数も記憶からは消え去り、ぬくもりさえも 伝わらず、声だけが 陰気な響きで、耳の奥に残って…

【夢】「夢に溺れて」

「夢に溺れて」 夢に溺れていた。 夢はどんな物質でできてきるのだろう? 水ではなさそうだ。 物質ではなく、精神のようなもの? すべては脳内で起こっていたこと? 息苦しいほど孤独で すべての知識は無効で 自分であることが不幸で 母だけが癒せる 母を求…

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』──ま~つりだ、まつりだ♪(★★★★★)

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』( F・ゲイリー・グレイ監督、 2019年、原題『MEN IN BLACK INTERNATIONAL』) だいたい映画に何を期待して行くかと言えば、役者である。どんなにすばらしい脚本、演出も、役者がダメならダメになるし、役者を…

【Amazonレビュー】『プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業 』(米田 昌悟 (著)、SBクリエイティブ刊)──プログラミングを「学ぶ方法」の「紹介だけ」(★)

『プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業』(米田 昌悟 (著)、 2016年9月28日 SBクリエイティブ刊) 「この本を読んだだけでは、プログラミングは学べません。実際にアプリケーションなりを動かすことによって学ぶことができ…

【詩】「石原慎太郎『太陽の季節』」

「石原慎太郎『太陽の季節』」 江ノ島が見えてき~た、オレの家も近い(クワタケースケ、オオトリケースケとは違うヒトです) 江ノ島とか 鎌倉とか ヨットとか ギターとか 加山雄三とか アデランスとか 加瀬邦彦とか そーゆー お坊ちゃま文化があり、 地方の…

【詩】「ユリシーズ」

「ユリシーズ」 ああ、また、ユリシーズの日がやってくる。堂々とした押し出しの、バック・マリガンが、ガウンをなびかせて、彼らの下宿である塔の螺旋階段を下りてくる。朝のマイルド・ウィンドが、ふんわりと、ガウンの裾を持ち上げる。マリガンは、片手に…

アメーバ「でも」お会いしましょう(笑)

なんのかんのいって、「人通りが多い」のが一番です。かなり前から登録してるので、みなさんをサポートいたします(笑)。 フォローしてね↓ https://ameblo.jp/kumogakure39/entry-12476134645.html

【訳詩】フランシス・ポンジュ「オレンジ」

フランシス・ポンジュ「オレンジ」 スポンジの内部のようにオレンジの内部には表出を被った後の中身をふたたび獲得しようとする吸引力が存在する。しかしスポンジが常にその獲得に成功しているのに対してオレンジは成功したためしがない。なぜなら、オレンジ…

【詩】「プルーストの記憶」

「プルーストの記憶」 ひえだのあれの『古事記』、あるいは、ホメロスの『イリアス』、『オデュッセイア』、あるいは、ボルヘスの「不死の人」 ではないが、プルーストの 『失われた時を求めて』を全文、もちろん仏語で、 暗記しようと思っている。その甘い…

【詩】「それをお金で買いますか?」

「それをお金買いますか?」 いちご 麦わら帽子 天使 思い出 記憶 命 詩集の装丁 賞 賞讃 友情 憎しみ 花壇 苔 鮎 りんご Twitterのフォロワー SNSのフォロワー 信用 つけまつげ 芸能界デビュー 社交界デビュー 政権 石鹸 神 死 空海 真言宗 留学 僧の留学 …