#ノンフィクション、エッセイ
「年々バカが増えていることを愁えるこの記念日」 どこかのバカが某有名人の文章の、「無断シェア」ではなく、「無断引用」をしていた。なんでも、広島原爆は、アメリカの戦争犯罪だとか。この文章には、戦争犯罪なる言葉の意味をはき違え、かつ事実誤認もは…
The Portable Hannah Arendt(Edited with an Introduction by Peter Baehr)Penguin Books 2000) 「ハンナ・アーレント・ハンドブック」 本書は2013年11月、ロンドン一大きな書店、Foylesで購入。この書店は、各本棚に書店員の手書きのレビューが付けられ…
【日本の短編を読む】高見順「或るリベラリスト」(『文藝春秋』昭和26年5月号)(四百字詰め約90枚) 蓮實重彥は『物語批判序説』で、物語=紋切り型を批判したが、それは物語のきれいな型に収まっているものを、小説とはしないという考え方だった。そして…
「恥ずかしい人々」 ネット上で、詩人、作家、学者、文化人として、文章を公にしている人々で、国会議員選挙で、しかも、戦争をするかもしれない党と党首が云々されている状況で、そんなことはまるで存在しないかのように、延々と私事、身辺雑記、花鳥風月、…
一等国、フランス。 「パリのパサージュの多くは、一八二二年以降の一五年間に作られた。パサージュが登場するための第一条件は織物取引の隆盛である。流行品店(マガザン・ド・ヌヴォテ)、つまり大量の在庫品を備えた初期の店舗が登場し始める。これは百貨…
ミシェル・フーコーの「新しいテーマ」は、「人間はなにでできているか」であった。「なにで」? とりあえず、ひとりの人間の内面は、その人間が収拾した「情報」と、彼が発信する「表現」、などでできている(当然、それだけではなく、それこそ、分析が必要…
「ボーダーライン」の少女 『ボーダーライン』で、誘拐される麻薬王の娘役で、からだの大きさからいくと、どう見ても、12歳くらいの少女。履歴をみると、撮影当時、17歳で、通りで、「微妙な演技」ができると思った。メキシコ(?)の安達祐実か(笑)。むし…
『ウンベルト・エーコ 小説の森散策』(ウンベルト・エーコ 著、 和田 忠彦 訳、岩波文庫 2013年2月16日刊) 奇異な生涯を送った、フランスの作家、ネルヴァルに関して、とくに懇切丁寧に分析、紹介している。実は格好のネルヴァル論であり、入門書である。…
『永遠のファシズム (岩波現代文庫) 』(ウンベルト・エーコ 著、 和田 忠彦 訳、2018年8月18日、岩波書店刊) 本書の親本は、1998年に出版され、本書はその文庫化である。収録の「エッセイ」は、1995年、1996年、1997年に発表されている。ここでわかるのは…
「かつてこんな歌人がいた」 1960年に20歳前後の大学生であったということは、その〈情況〉が心情に影を落とし、今の同じ年頃の学生からは絶対に考えられない心情に囚われていたと思われる。本なども多く読み、深く思索していた。そのなかでどうしようもない…
『「昭和天皇実録」の謎を解く 』(半藤一利、御厨貴、磯田道史、保阪正康著、2015年3月、文藝春秋刊) 宮内庁が編纂し、東京書籍が販売している、箱入りで2000円程度のそれなりに重みのある装丁の本「昭和天皇実録」を、作家の高橋源一郎氏が小説の新作に、…
「頽廃についてお話させていただきます」 朝4時過ぎにうちのわんこがお気に入りの樹木が多い公園にいってみると、中年女が、「犬も連れずにひとり」紙パックのジュースにストローをさしたのを手にして、ビニール傘を持って、奥の樹林の方角を見て立っていた…
『芥川賞の偏差知』(小谷野敦著、 2017年2月13日、二見書房刊) 小谷野敦氏の本は二度と買わないと思ったが、恩田陸の直木賞作品(題名覚える気ない)の近くに本書が積まれていて(@福岡ジュンク堂)、つい、こちらを買い物カゴに入れてしまった私である(…
『カフカ式練習帳 』(保坂 和志 著、 2012年4月、文藝春秋社刊) カフカと言えば、とりあえず、なにか文学的なことを言っているつもりなのか、ただ「理解しがたい」(おのれの頭の悪さを棚にあげて)、「表現しがたい」(おのれの表現力を棚にあげて)状態…
A lot of strong earthquakes in Kyushu in Japan where we have 2 nuclear power plants and a big factory of Ajinomoto where they produce amino acids for the export for the world !!!
『知性だけが武器である――「読む」から始める大人の勉強術』(白取春彦著、祥伝社、2016年3月30日刊) まず、本書、89ページ。「知らずに意味をあてずっぽうし、そこから自分なりの理解と解釈めいたものを引き出している。Amazonのレヴューなるものはその例…
『情報の強者 (新潮新書)』(伊藤洋一著、2016年2月16日刊、新潮社) 著者のラジオ番組(日経)、「ラウンドアップ・ザ・ワールド・ナウ」を長い間(PodcastでiPodでだが)聴いている。それなりに、世界のできごとをかいつまんで解説してくれて、役にたった…
『検証 「イスラム国」人質事件』(朝日新聞取材班、2015年6月27日刊、岩波書店刊) パリの同時多発テロ後に必要があって本書を読んだ。というのも、ネットには、基礎的な事実ではなく、不確かな情報をもとに、まことしやかな言説のみが垂れ流されているとい…
日曜日(7/19)の晩ご飯。 夏野菜の煮物(かぼちゃ、なす、ピーマン、みょうが)、まぐろのヅケ丼、ちりめん載せ冷や奴(ちりめんじゃこ、きゅうり、青じそ)、味噌汁(シメジ、油揚)、麦茶。
『ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』 (エマニュエル・トッド著、堀茂樹訳、文春新書、2015年5月20日刊) 本書は、いくつかのインタビューの翻訳を集めたものである点において、書籍形式の論文より即時性、一般性、理解しやすさがあると思う。…
憲法学者、水島朝穂氏ブログ http://www.koubunken.co.jp/mizusima/main.html 菅直人氏ブログ http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12027179952.html?frm_src=favoritemail
これも即興的に、「山下工房」と名づけてみた、Mac周囲。食物の載ったトレイを置けば、食卓に、こうして、画材をおけば、工房に……(笑)。
◎トマトとソーセージのソテー・タイム風味と目玉焼きじゃがいも ◎さつまいも、サラダ菜、レタス、生ハムのサラダ ◎ヨーグルト(うめジャム) ◎ぶどう+オレンジジュース(ぶどうジュースの量が少ないので、混ぜただけ(笑)) ◎玄米ロール ◎コーヒー
犬は高温には弱いが、太陽の光はすきで、これはたぶん、夜行性でない動物の多くにあてはまるのでは? うちのわん太姫(当然、女子)も、この暑いのに、ちょっとベランダを開けていると、これこの通り、「毛皮の虫干し」に余念がない。コート・ダ・ジュールの…
けふの「おひとりさまメニュー」は、「つなぎなしハンバーグ定食」。なので、わん太のお皿(ハンバーグだけ入っているもの)も用意。シェアしている座椅子(寝床もシェア(苦笑))で、iPadでの撮影がすむのを待っているわん太(女子、11歳。名前が先にあっ…
25年前は、「天安門事件」だが、70年前は、「ノルマンディー上陸」(いわゆる、D-Day)。それを記念して、BBC Radio4で、ベネディクト・カンバーバッチらが、当時の「警告放送」の原稿の一部(実際は、200ページ以上ある)を、「ニュースの再現」として読ん…
Facebookである方が三島由紀夫の短編、「中世の於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋」について言及されていたので、昔読んだのを思い出して、取り出してみた。その方は、この短編を、自薦短編集で読まれたようですが、私は、橋本治編の「日本幻想文…
『美味しんぼ』という漫画で、福島の食べ物を食べて鼻血が出たという場面が問題になっているようですが、多少なりとも「科学的視線」があれば、こういうのが非科学的なのはすぐにわかって、騒ぐほどのものでもない(とはいうものの、読んではないけど、フラ…
『2011年版 間違いだらけのクルマ選び』徳大寺有恒+島下泰久著(草思社 2011年6月刊) 私は免許も、当然ながら、車も持ってない。しかし、車には関心があるので、徳大寺氏の本は愛読してきた。『間違いだらけ』シリーズも、前回で最後だと宣言されていたと…
本書は、「人脈」という言葉から想像される、マメにいろいろな会合に顔を出し、名詞を配りまくって自分を売り込む……という行為からはほど遠い、およそ、人間として大切な信頼関係をいかに育てるかが、指南されている。 考えてみれば、自分が大したことがない…